過度な減量と摂食障害の懸念~それって健康?~
ボディビルは減量ありきの競技
彫刻のようなバキバキの身体の屈強な男たちが、ステージ上でビルパン一丁で次々とポーズを決めるボディビルという競技。以前は面白おかしくイロモノ、ネタ扱いされることが多かった競技ですが、昨今のフィットネスブームや相澤隼人選手や横川尚隆選手のメディアへの露出などで、だんだんと知名度が上がってきていると思います。(イロモノ的な扱いは変わらない部分も多いですが)
このステージで輝くためにほとんどの選手というか例外なく全選手が減量をしていると思います。減量せずに出場している選手はただの1人もいないと思います。そして、多くの選手は、大会後に減量前の体重にリバウンドすると思います。
大会の選手の身体はいわば花火のようなもので、大会が終われば消えてしまいます。
ボディビル界隈では、大会前8~10kgの減量は当たり前で多い人は、20kg以上の減量をする人も探せば普通に見つかるという印象があります。そして大会後に同じだけリバウンドする。これが健康に良いといえるのでしょうか?身体には相当な負担がかかっていると思います。
健康度外視で競技に臨んでいると言われたらそれまでですが、健康を捨ててまでやる競技って何なんだろうと疑問に思うこともあります。
チートデイやキレ食い
摂食障害とは?
摂食障害は大きく分けると2つに分けられると思います。極端に大量のものを食べる過食症と食事をとりたがらない拒食症です。これらを引き起こす要因として心理的なものが大きくあります。「痩せたい、体重を落としたい」という思いや、太っている自分には価値がないなどの思い込みなどです。またこの2つは正反対ではありますが、拒食から過食になったり、その逆に過食から拒食になったりすることはよくあります。
前項で挙げたチートデイなどはこの条件に合致していると僕は思います。
詳しくは下に厚生労働省の摂食障害についてのページを見てください。
摂食障害にならないためにはどうしたらいい?
1番確実なことは、減量をしないことです。でもこれを言ったら競技が出来ないので現実的ではないです。現実的なところでは、まず増量で余計な脂肪をつけすぎないことです。そうすれば必然的に減量幅が小さくなります。そして、できる限り時間をかけて落としていくことです。時間をかければ体にかかる負担も少なくできるでしょう。減量後は食欲をコントロールして急激にリバウンドをしないようにした方がいいと思います。
もし、短期間で急激に落とさないといけない人は逐一検査を受けたり、専門的な知識のある監督者の下で行った方がいいと思います。
最後に
今回の内容は僕が常々思っていたことです。健康を投げ打って競技をしている人には当てはまりませんが、本来筋トレ、減量は、フィットネスの一環で健康増進のために行われるべきだと思います。
この機会に少しでも自分のフィットネスについて考えていただけたらと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。ではまた次回お会いしましょう。